崎津集落の景観
崎津は2011年2月7日に重要文化的景観に選定されました。崎津集落は崎津港の西岸、国道389分岐点から岬までの旧国道(サンセットライン)両側(約700m)に密集する小さな漁村です。ぷらぷらと当てもなく1時間ほど散策した際の写真をアップします。何気ない日常の景観こそが崎津集落のモニュメントであり、目に見えない「伝承」空間が訪れた一人一人の思いに応じてくれるのだと思います。
漁村の所々に、NPO南風屋の道標
トーヤとは、密集した家屋の間をすり抜ける幅1m弱の小路のこと。限られた狭い集落を特徴づける景観の一つです。
トーヤの先には、海に突き出た平均幅5m四方の「カケ」と呼ばれるテラス状の足場があり、穏やかな空間が続きます。
漁村だけあって多くの猫を見かけました。ほんとうに穏やかです。
南風屋の並びには海月という地元のお寿司屋(現在、天草市河浦町崎津457へ移転したらしい)
未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選
崎津天主堂
崎津集落のシンボルとも言えるゴシック様式の天主堂は、1934年フランス人のハルブ神父により建立されました。和洋折衷の風景は国の重要文化的景観に選定されています。
崎津天主堂に向かって右側にはハルプ神父の碑があります。
明るい感じの室内と対照的なグレーの外壁はざらざらとした感じのドイツ壁風になっています(室内は撮影禁止)。
崎津教会は内部が畳敷きでる点が特徴です。訪問時、3日間を要する畳奉納が行われていました(2015年2月26~28)。この畳替え作業は「世界遺産候補 崎津教会 畳屋道場畳奉納」と表記されていました。
作業をしていたのは、地元の畳職人と畳屋道場の職人さん。貴重な現場での畳の手縫いを見学することができました。
おれたち農家の「正直たたみ」 / 畳屋道場×和たたみの里 八代 生産販売組合 / 国産畳・国産い草(いぐさ)・い草製品
山頂から見下ろすと、崎津教会は漁村にあることを体感できます(チャペルの鐘展望公園山頂から)。
崎津教会
宿泊
天草は本島と橋で繋がっているため、離島とは呼べません。それでも天草へは日帰りではなく、ゆっくりと宿泊を伴った旅をしてもらいたく宿泊情報を提供します。また民泊等、長期滞在の需要にも応えたい考えです。