天草の小さな畑がある古民家

天草の歴史、観光、宿泊、グルメなどを紹介

三角西港 天草に最も近い世界文化遺産

天草諸島は熊本本土と橋で繋がっていることから、ある意味島とは呼べないからも知れません。1966年に開通した天草五橋は、熊本県宇土半島の三角から天草諸島の大矢野へに連絡しているのが1号橋となります。そして永浦島(2号)、池島(3号)、前島(4号)、天草上島(5号)と続きます。その景観は素晴らしく、天草パールラインとして長らく天草諸島の象徴となっています。

天草への入口とも言える三角西港を含む「明治日本の産業遺産」が世界文化遺産に登録されたのが2015年のことです。

車を利用して天草に向かう際には、立ち寄りたいスポットとして紹介します。ちなみに三角までは電車が通じていて、熊本ー三角間には「A列車で行こう」で知られる特別臨時列車が走っています。

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明治20年三角西港開港時にはすでに建築されていた旧高田回漕店

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三角旧港の埠頭沿いの旧海運倉庫。倉庫としては唯一の遺構で、カフェテラスのあるレストランとなっています。

f:id:take369:20180810161957j:plain排水路も重要文化財に指定されています。

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浦島屋(旅館)には木造2階建ての洋館で小泉八雲に関する資料があります。おみやげ&食事施設もありテラスでゆっくりできます。西港のメイン施設です。

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浦島屋テラスからみた天草五橋1号橋(天門橋)、この写真は2015年撮影時のものです。2018年5月、新1号橋(天城橋)が北側に完成したことで、車でのアクセスがより便利になりました。

今回紹介した施設は西港の一部であり、この他に東港もあります。

この三角西までは熊本駅から車で約1時間、三角から天草下島の本渡までは車で約90分を要します(三角駅から三角西港までは約2.5km)
www.city.uki.kumamoto.jp

亀島

天草の亀島とは

鬼池港から徒歩10分の若宮海水浴場、そこにある無人島は亀島と呼ばれています。干潮時には砂底が現れるので歩いて渡ることができ、約4時間の島遊びを楽しめます。

島までの距離は約300m、電気・水道等はありません。

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亀島キャンプ場

文明の利器はないものの、亀島キャンプ場として利用可能でバンガロー3棟と仮説トイレは存在します、炊事場あり(水使用可)。毎夏、タレントの清水國明氏が主宰するサマーキャンプが開催され賑わうそうです。

利用については、天草市役所五和支所まちづくり推進課( 0969-32-1111)まで

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若宮公園海水浴場

亀島は、若宮公園海水浴場にあるとも言えます。亀島でなく公園でバーベキューやキャンプファイヤーも可能です。

身障者用トイレ・トイレ・脱衣場・シャワー完備

若宮公園駐車場利用可能(50台) 

直売所わかみや 

国道沿いにある直販所には野菜・果物・生鮮品・菓子・名産品などが揃っていて、品揃え・品質・価格・鮮度すべてに満足度が高くおすすめです。

直売所わかみや – 早朝から出荷される新鮮な地元の農産物・海産物、郷土の味からおみやげまでイルカの町からご提供します

藍のあまくさ村

天草五橋1号橋を渡ってすぐ、大矢野にある物産館です。天草特産品の品揃え豊富でカフェもあります。写真は日本一の天草四郎像(高さ15m)、その他いろいろあります!

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うまかもん市場(物産館)

住所:上天草市大矢野町登立910

営業時間:10月~3月 9:00~18:00
      3月~9月 8:30~18:30(8月のみ~19:00)

年中無休(12/31,1/1のみ休)

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この滝は四郎広場の一部で、この上には遊歩道があります。
amakusamura.jp

体験型オリーブ観光農園 AVILO

海岸沿いの国道324号を本渡から苓北町方面へ車で走り、鬼池港まで3kmほどになったところで県道281号を左折したら天草オリーブ園がありました。

約1.8haの作付け面積を誇り、10種類ほどのオリーブを栽培、園内でオリーブオイルの搾油まで行っている本格的なオリーブ園です。看板が目に留まり何の情報もなく訪問したこともあり、正直驚きました。

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オリーブ園では販売の他にもオリーブ農園ツアーなども体験できるなど充実しています。アビーロメンバーズカードをつくり、おみやげにオリーブオイルを購入しました。オリジナルオリーブだけでなく輸入商品も品揃されています。

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2018年10月天草オリーブ収穫祭も予定されています。これだけのオリーブ畑を目にする機会は、そんなにあるものではありません。

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国内産オリーブオイルは本当に貴重品、都内の自然食品店で小豆島オリーブオイルが予約だけで品切れになったことを覚えています。当農園は 2014年7月にオープンしたばかり、これから時間を要したとしても高品質な国内産オリーブオイルを安定して提供できるようになることを願います。

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天草オリーブ園AVILO

住所:天草市五和町御領蛍目1580-1

電話:0969-32-0366

公式サイト:天草オリーブ園 AVILO|アビーロ / TOPページ

天草イルカウォッチング

天草イルカウォッチング

イルカウッチングとは

鯨類・イルカ類を自然の中で観察する観光形態は1980年代に世界的な広がりをみせ、現在87か国に及ぶというデータもあります。一般的にはホエールウオッチングと呼ばれています。実は生物分類上でクジラとイルカの違いはなく体長により区別されています。日本でのホエールウォチングが可能な場所して10程度紹介されているもの、遭遇率は定かでないのが実情です。このホエールウォッチングにおいてイルカ類に限定したものがイルカウォッチング(ドルフィンウォッチング)です。

天草市五和町のイルカウォッチング

天草イルカインフォメーション

天草観光で「天草イルカウォッチング」は最も人気の高いアクティビティかも知れません。天草市五和町二江を拠点とするイルカウォチングを中心に紹介します。

天草イルカインフォメーションの以下サイトに加盟9社が紹介されています。

http://天草イルカインフォメーション.com/info-kameiten-syoukai.htm

イルカは知能の高い生き物、イルカの生態を知る人にとっては地元漁師さんと共存できていることは奇跡的な出来事とも言えるのです。イルカとの関係・環境を維持するためにも「イルカウォッチング業者」が協力し公共性を持った運営が行われています。

加盟業者毎のサービス内容に若干違いはあるものの、基本料金・所要時間・出港時刻等は同じです(イルカへの配慮で時間を限定している)。違うのは船乗りと船舶の種類です。業者毎に充実したサイトもあるので確認してみてください(それぞれに受付事務所も有り)。天草イルカインフォメーションの受付は、乗船場に最も近く、十分な駐車スペースも有ります。

天草イルカインフォメーション

住所:熊本県天草市五和町二江4689-10

料金:中学生以上2,500円、小学生1,500円、幼児500円

営業:8:30~17:00 (年中無休)

乗船:10:00/11:30/13:00/14:30/16:00

電話:0969-26-4500

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親類から20%OFFのチラシをもらっていたので、今回は「ドルフィンクルーズ社」を利用しました。ドルフィンクルーズ社は地元漁師さんが運営しているので漁船です。小型なのでより海面に近いとも言えます。

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下の写真は他社クルーザー、実際乗っていないので見た目以外は比較できません(小型漁船と違ってスタイルはよい、むろん料金も違います)。通詞島沖に200頭以上の野生イルカが生息していて、そこまでは高速で移動します。

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感動のイルカウォッチングクルーズ

2月中旬平日の午後、この時期なら空いているだろうと思っていたものの、それなりの観光客が利用していたのに驚きました。また出発時刻が決まっているので事前に調べておくことをおすすめします(出発までは待合室にて待機)

港を離れて10分ほどで通詞島沖に到着、遭遇率は95%とのこと。所要時間は往復60分、小型漁船には二名のスタッフが同乗、操縦は地元の漁師さん。

初めてのイルカウォチングでしたが、想像以上の感動があり、大満足でした。

 写真のクルーザーは上天草市松島を拠点とするシークルーズだと思われます。

天草松島発 イルカウォッチング|客室・エア コン・トイレ完備クルーザー|シークルーズ 公式サイト

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船舶が旋回するのにイルカが並走、気がつくと数えきれないほどの群れが船を囲んでいました。イルカの群れは圧巻です。同乗していた女性達の歓声も凄かったです。

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イルカはサービス精神旺盛で、こちらを喜ばせるような振る舞いをしているようにさえ感じられました。スピリチュアル世界で言われているように特別な生き物なのかも知れません。

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ジャンプを何度も繰り返し、こちらのスピードに合わせて並走する光景は本当に感動的!種類はミナミハンドウイルカ(よく耳にするバンドウイルカより若干小さい)、通常20~30頭ほどの群れで泳ぐらしい

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イルカウォッチングの動画

【イルカに遭遇したところを抜粋した動画をyoutubeにアップしました


天草イルカウォッチング

なぜ天草市五和町の通詞島沖にイルカが定住しているのか?

通詞島とは天草下島と橋でつながった周囲4kmの小さな島、対馬海流の影響で小魚が多いこともありイルカが多く生息しています。通詞島から島原半島南端に囲まれた海域は早崎海峡と呼ばれます。ここのイルカは「早崎海峡の根つきイルカ」とも呼ばれ、ひとつの場所に定住する全国でも珍しいイルカです。

漁師と魚場を食い荒らすイルカの関係についての話題は、時々ニュースにもなります。

五和町二江での古来からの漁獲が、餌となる小魚類を対象としていなかったことが共存共栄を可能にした大きな理由の一つとのこと。もちろん餌だけでなく人懐っこいイルカたちと地元漁師さんとの間には、言葉にできない深い繋がりもあるに違いありません。

そういった背景があるからこそ、この天草イルカウォッチングは多くの人を魅了するのだと思います。