天草の小さな畑がある古民家

天草の歴史、観光、宿泊、グルメなどを紹介

杉ようかん

後継者不足で途絶えてしまった崎津の名物「幻のようかん」、それが杉ようかんです。復活させたのは富津地区振興会(河浦地域の今富地区と崎津地区をあわせて「富津地区」と呼ぶ)、崎津に伝承されたのは1790年頃と言われています。

富津地区振興会南風屋(はいや)で販売、毎日手作りで、保存料を使っていないので賞味期限は2日(しっとりとした食感を味わいたいなら当日らしい)

原材料を確認すると「うるち米、小豆、砂糖、水飴、塩、ドラゴンフルーツ、オブラート(ピンクに見えるのがドラゴンフルーツ)」

南風屋(はいや)住所:天草市河浦町崎津454 電話:0969-79-0858

f:id:take369:20180810153937j:plain 崎津集落には、もう一軒杉ようかんを販売している店舗があるので紹介します。

南風屋(はいや)の杉ようかんとは原材料も価格も違います。

宮下商店(製造は吉田製パン)住所:天草市河浦町崎津591 電話:0969-79-0007

f:id:take369:20180810155537j:plain

南風屋の杉ようかん包装紙には以下のような文言がありました。

固くなったら焼きもちにしてお召し上がりください。

杉の香りをお楽しみください。

これも伝承

ハルブ神父の墓

崎津天主堂から崎津諏訪神社へ向かう途中にハルブ神父の墓があります。

オースチンハルブ神父(1864~1945)は、フランス・エセズに生まれ1889年に来日、1927年に崎津に赴任しました。

1883年に建てられた教会を現在のゴシック建築様式で立て直したがハルブ神父になります。崎津教会には現在も約400名ほどの信者がいるとのことです。

f:id:take369:20180810155251j:plain

f:id:take369:20180811011737j:plain

 墓に隣接して修道女が暮らした木造家屋が残っています(旧教会跡

f:id:take369:20180810155148j:plain

教会のみえるチャペルの鐘展望公園

諏訪神社の通り抜け、500段あると言われる石段の頂上にあるのがチャペルの鐘展望公園です。徒歩10分ほどで登れるので、崎津集落の全景は味わいたい方にはおすすめです。

f:id:take369:20180810152414j:plain

木製の歩道が整備されているので、森林浴だと思えば楽に登れます。2月だったこともあり誰にも会いませんでした。頂上公園には、観覧席のような造りになっています。

f:id:take369:20180810152539j:plain

名称通り、チャペルの鐘があります。ここからの東シナ海の光景は素晴らしく、特に夕時は格別とのこと。崎津集落を通る細い道路はサンセットラインと呼ばれています。

f:id:take369:20180810153226j:plain

崎津集落を見下ろす光景は素晴らしいの一言!とても贅沢な時空を味わいました。

f:id:take369:20180810152709j:plain

f:id:take369:20180810152811j:plain

f:id:take369:20180810153123j:plain

 天草市河浦町﨑津295

郷土文化伝承館南風屋(はいや)

崎津集落は観光地化されていません(最後に訪れた2015年2月)。潜伏キリシタンは、「知られてはならない」という性格を持つわけですから元々物質的なモニュメントなどないのが当然です。伝承崎津集落で暮らす人々こそが最高の魅力だと思うのです。郷土文化伝承館南風屋は、天主堂から徒歩1分、是非とも立ち寄りたい施設です。

f:id:take369:20180810153728j:plain

施設は、女性達の溜まり場!無料で手料理を味わうことができました。施設内壁面は、ここを訪れた人々の思い出の写真や手紙でいっぱい、笑いが絶えません。

f:id:take369:20180810154024j:plain

ご馳走になったお礼も含め、 販売されている「杉ようかん」を購入させて頂きました。懐かしい手作りの味わい、本当に美味しい和菓子です。写真にあるピンク色はドラゴンフルーツでの着色、天然素材への拘りと伝統技術の継承が南風屋のコンセプト。この和菓子、みているだけで癒されます。

f:id:take369:20180810153937j:plain

その他ジャムやお菓子などお土産が揃っています。

南風屋(はいや)

熊本県天草市河浦町﨑津454番地

営業7:30~16:00

年末年始・旧盆以外は無休

0969-79-0858

崎津諏訪神社

崎津天主堂から100mほどの山側に崎津諏訪神社があります。1647年創建と言われる神社は、配置や一部施設は当時のままの姿で残っているとのこと。鳥居の間から天主堂をみることもできます。

f:id:take369:20180810151808j:plain

崎津の潜伏キリシタンは、表向き仏教徒を装っていたことに加え、この諏訪神社海上安全祈願の場でもあったわけで、崎津集落において特別な施設とも言えます。﨑津教会と﨑津諏訪神社を結ぶ道は「カミの道」とも呼ばれる。

f:id:take369:20180810151847j:plain

この石段は、展望公園頂上へと繋がっています。あまりにも静寂であり、途中にある全てのものから独特な気を感じることができます。

f:id:take369:20180810151945j:plain

崎津諏訪神社の脇に金比羅宮に通じる道があります

f:id:take369:20180810152056j:plain